二十九 親さま 「足利 源左」
提供: Book
この心に 相談すると も少しという
いつ相談して見てもいけん
親さんに 相談すりゃ
そのまんま助ける いつ相談しても
親さんは まちがいないけんのう
(足利 源左)
この心
昭和三十八年一月廿五日
宇部・勝尾朝介
昨今、少々風邪を引きまして毎日ねて居ります。ねて居りまして、色々のことが思われて成りません・・・。皆々様には、どんどん信仰が進まれますが、私、元来が愚者で信仰がどうも進みません。何か一番大切なものを忘れて居りましたようです。申しわけありませぬ。どうもお念仏の有難さや、その味わいの深さも頂けませんでした。誠に申しわけありませぬ。私も今年三十八年から、いよいよすなをな人間に成らして頂きたいと、心からお念仏を喜ぶ身にお育て頂きたいと、思い念じて居り、お目にかかれる日をたのしみにしてゐます。
親さん
昭和三十七年十一月十五日
博多・藤野与曽吉
如来のお助けと口ではいえど、心と口とはちがうのです。私の考えることは、水の上にかいた字や絵のような、消えやすいものです。私の心は、当になりませぬ。なれど如来様は、まちがいなく助けてやると仰せられます。如来様はお慈悲ひとつ、信じさせて頂いております外、何も思うことはありませぬ。南無阿弥陀仏。
(昭和三十八年二月)