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往生 (おうじょう)

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2005年9月5日 (月) 21:06時点における林遊 (トーク)による版

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法輪

えっ!仏教語だったの?

愛_(あい)
悪魔_(あくま)
ありがとう
暗証_(あんしょう)
一大事_(いちだいじ)
一蓮托生_(いちれんたくしょう)
有頂天_(うちょうてん)
縁起_(えんぎ)
往生_(おうじょう)
億劫_(おっくう)
開発_(かいほつ)
我慢_(がまん)
祇園_(ぎおん)
快楽_(けらく)
玄関_(げんかん)
金輪際_(こんりんざい)
三蔵法師_(さんぞうほうし)
三昧_(さんまい)
四苦八苦_(しくはっく)
邪見_(じゃけん)
邪魔_(じゃま)
受持_(じゅじ)
精進_(しょうじん)
世界_(せかい)
世間_(せけん)
殺生_(せっしょう)
刹那_(せつな)
善哉_(ぜんざい)
退屈_(たいくつ)
大衆_(たいしゅう)
大丈夫_(だいじょうぶ)
達者_(たっしゃ)
他力本願_(たりきほんがん)
畜生_(ちくしょう)
超_(ちょう)
道場_(どうじょう)
道楽_(どうらく)
内証_(ないしょ)
ばか
悲願_(ひがん)
不思議_(ふしぎ)
法螺を吹く_(ほらをふく)
微塵_(みじん)
迷惑_(めいわく)
利益_(りやく)
臨終_(りんじゅう)
流行_(るぎょう)
流通_(るづう)
仏教語だったの

かつてNHKの大河ドラマで、「源義経(みなもとのよしつね)」が放映された。内容はともかく、弁慶の壮烈な死は、妙に脳裏に焼きついている。あの弁慶の"立往生"から連想されるのか、現代では、往生は困りはて動きがとれない様子をいうか、人の死を意味する。それは浄土を死後に夢み、そこへの往生を考えるからであろう。

しかし親鸞は、「信心のさだまるとき、往生またさだまるなり」(末燈鈔)と、今の往生を語る。自我(じが)を中心とした自分の都合を生きるのではなく、浄土の真実に照らされ、賜(たま)わった命に目覚めて浄土の真実を生きていく人生、その宗教的自覚を、往生浄土というのである。

延塚知道 大谷大学教授・真宗学 大谷大学発行『学苑余話』「生活の中の仏教用語」より


 出典と掲載許可表示(東本願寺出版部発行の月刊『同朋』)から転載しました。