「ありがとう」の版間の差分
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“ありがとう” 普段なにげなく使っている、お礼の言葉。これも語源は「有難し」という仏教語である。出典は『法句経(ほっくきょう)』の、「ひとの生をうくるはかたく、死すべきものの、生命あるもありがたし」である、と言われている。 | “ありがとう” 普段なにげなく使っている、お礼の言葉。これも語源は「有難し」という仏教語である。出典は『法句経(ほっくきょう)』の、「ひとの生をうくるはかたく、死すべきものの、生命あるもありがたし」である、と言われている。 |
2007年9月6日 (木) 15:04時点における最新版
“ありがとう” 普段なにげなく使っている、お礼の言葉。これも語源は「有難し」という仏教語である。出典は『法句経(ほっくきょう)』の、「ひとの生をうくるはかたく、死すべきものの、生命あるもありがたし」である、と言われている。
人と生まれた生命の驚きを教える教説である。だから「有り難し」とは、その仏説を聞き、人の生命の尊貴(そんき)さへ目覚めた、大いなる感動を表す言葉でもある。それがいつしか感謝の意に、転用されるようになったのである。先人のこのような宗教的心情を想う時、日本語の中でも、特にすぐれた美しい言葉であると思う。
延塚知道 大谷大学教授・真宗学 大谷大学発行『学苑余話』生活の中の仏教用語より
出典と掲載許可表示(東本願寺出版部発行の月刊『同朋』)から転載しました。 |