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大光寺の本堂ウラ 100

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大光寺の本堂ウラに書院が仕上がりました。庫裡をやって下さった一級建築士さんに、今度も設計をして頂きました。設計書には平面図や・東西南北から見た立ち上がり図面、六つの部屋の構図・間仕切を画き別(わ)けた上、窓のカーテン類から、ローカの隅のコンセントに至るまで、用意周到を極めています。

建築士は、ノミもカンナも握りません。コテを使うて壁を一と塗りするわけでもありません。実際の工事自体は、大工左官職の手で進められます。しかし、工事が開始されるその日から、注文主の此方の意向を細大もらさず聞きとり汲みとって、施工現場を監督いたしますのが建築士です。

注文主が志し願うていることを、全て形に現した設計書です。設計書に仕組み画いた通りに仕上りゆくように、注文主に代わって立合うのです。建築士の本来の立場役割りは、大工左官の側にはなくて、終止、注文主の側に立って、全面的にその願い実現に尽くします。それで注文主としては、大工・左官職に口出し手出し無用です。設計書を作成した建築士が全権委任の姿でもって、完全引渡しまでを引受けています。

蓮如上人が”弥陀をたのみたてまつりて たすけたまえ”とたのむ心、これこそ名号にご用意のお謂れとお聞かせです。

宗祖は”超世無上に摂取し 選択五劫思惟して 光明寿命の誓願を 大悲の本としたまえり”と詠われます。

弥陀法蔵の衆生救済の設計書、超載永劫(ちょうさいようごう)の施工した上で、ナンマンダ仏と完成引渡されました。ナマンダ仏と受取るばかりです。


藤岡 道夫