「近頃、焼酎が好まれ 53」の版間の差分
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2009年7月29日 (水) 13:51時点における最新版
近頃、焼酎が好まれまして今ではどんな食事の店でも備えています。
昔、焼酎は下等なものとしていました。毎日の晩酌が、清酒だと経済的に耐えられないと、安い焼酎を飲む。あるいは清酒を飲むにしろ、特級や一級は高いから、乏しい家計ではこの酒程度が、我身に相応しいといって、二級酒を飲む。一級や特級を毎日飲むなど、とてものことと我慢したものでした。
ところが事かわって近頃、二級の純米醸造酒を好んで飲み、進んで焼酎を飲む風潮がある。
これが良い、これに決めたと言うて、時に積極的に人を説得し、推奨いたします。 さて私はお念仏を申します。お念仏申しますのは、私が能力劣っていて、拙くつまらない奴だから、念仏でも仕方がないというのではありません。
我身がお粗末だから、低級・下等なもので済ませようというのではありません。 今、私の口にかかって下さる、ナンマンダ仏・名号は、あらゆる善根のみ法(のり)が摂まり、功徳が極め尽くして備わるものです。
功徳・善根いろいろある中で、ひとつのお好み品といった程度・ちいっとばかり気に入りものなどというものではありません。
ナンマンダ仏こそ、曠(はる)かな迷いの海を渡しきり、底しれぬ煩悩の闇を破る光明であります。このおみ法(のり)ただ一つ、本願一乗海、ナンマンダ仏は最高無上の教法です。
ここを深川倫雄和上は”自分がつまらない者だから、お念仏程度でとするのはいけません。自らの宗教を二級品扱いし、低級・下等なものとしてはなりません。他に比べようもない勝れた教法なのですから”と、お聞かせ下さいます。
藤岡 道夫