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同じ名ねと ダウン症児に 握手する 118

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同じ名ねと ダウン症児に 握手する 担任新卒 洋子先生

朝日新聞歌壇に見た加納正一氏の歌。歌の作者がダウン症児童の父親なのかどうか。

あるいは大学卒業しだちの新任教師である洋子先生を伴い、その担任することとなったクラスの児童に、洋子先生を紹介する学校の教頭先生でもありましょうか。洋子先生、子供たちの名を呼んでは、その名前と顔をたしかめます。

”○○洋子さん”読みあげた名に応じたのは、ダウン症の女の子。 ”あら あなた先生と同じ名前なのね”と歩みよって、特に握手する。 まことに溌剌たる若い女教師の姿です。

身心ともに健康な子供達の中に、体の上にも知能の上にも遅れの目立つダウン症児。その子を別け隔てせぬ振舞いには、なにより互いの上に共通な等しいものを見ていかねばならぬ。

よかった、この子、私と同じ名前の洋子さん。さあ洋子さん、あなた、握手しましょ。

光明寿命二無量の如来(おや)さまが、ナンマンダ仏と私にお宿りくださいます。光寿無量のお覚りの功徳をはらむ念仏者は、弥陀正覚に等しい位の命です。 ここを阿弥陀経に、如来さまが光寿無量であると説かれた上で、さらに極楽に生まるる人々までもが、同じ光寿無量の功徳を等しく保つと説かれます。

こうして親鸞聖人は、 念仏往生の願により 等正覚に至る人 すなはち弥勒に同じくて 大般涅槃をさとるべし

と、詠われました。等しく同じであることがまことに殊勝の有難さと感嘆の声をあげられました。